2019年7月16日火曜日

棚田での農作業

月1回、数日間の日程で郷里の広島県に帰り、子供の頃の友人2人と農作業をするようになって20年になる。

我が家の200坪ほどの畑には、大根・白菜・キャベツ・玉ねぎ・じゃがいも・茄子・トマト・胡瓜・西瓜などを植える。筍が生える竹林の手入れもする。

今時分は、仲間の棚田に植えた里芋の土寄せが大事な農作業である。400株ほど植えてあるから、うまく生育すると1トン前後の収穫になる。市場には出荷しない。3人で自慢しながらあちこちに配り歩く。

梅雨の合間の好天の日を選んで、今年も3人で里芋の手入れをした。
まず草むしりをしながら、青虫が葉っぱを食っているのを見つけると手と足でつぶす。その後、肥料を株と株の間に一掴み置いて土寄せをする。この土寄せがかなりの重労働だ。

畑仕事をやらない小学校時代の友人たちは、農作業に熱を入れている我々3人のことを奇人変人扱いしている。無理をして熱中症になると彼らに笑われるので面白くない。よってこまめに休息を取る。うぐいすのさえずりを聞きながら、持参した冷たいお茶を3人で飲む。

仲間の1人は畳屋のやっさんで、もう1人は電器屋のテー坊という。2人は私のことをのぶちゃんと呼ぶ。

やっさんは小学校1年生からの友人だ。古い日本語に、竹馬の友という良い言葉がある。

テー坊はさらに古い。同じ浦崎村の同じ高尾地区の生まれなので、保育所から一緒だ。
親が皆仕事をしていたので、2年・3年保育だから、3歳・4歳からの仲良しである。竹馬にも乗れない、まだ「おむつ」がとれたばかりの幼児からの友人である。

「おむつ外れの友」というのもかっこ悪い。このように古い時代からの友人のことを表現する良い日本語はないのであろうか。


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