2019年9月2日月曜日

東京湾クルージング

ヨット部時代の友人のN君が浦安マリーナに36フィートのクルーザーを置いているので、時々乗せてもらう。中野の自宅から1時間ちょっとでハーバーに着く。

日帰り・1泊・2-3泊の3種類のコースがある。
日帰りコースは、2時間半ほどかけて羽田空港の沖を南下して横浜に行く。山下埠頭に横付けして15分ほど歩くと中華街に着く。しゅうまいか春巻きで生ビールを1杯、そのあと焼きそばを食べる。又ぶらぶら埠頭まで歩き、今度は北に2-3時間航海して、4時過ぎには浦安のハーバーに帰る。

東に進路を取り、千葉港(五井)や姉ヶ崎でラーメンを食べて帰ることもある。N君が旨い店を知っている。1泊だと、三浦半島・富浦・館山方面に行く。2-3泊だと大島・三宅島に向けて太平洋に乗り出す。

50日コースというのがプランではあるのだが、まだ実行していない。小笠原諸島の父島をベースに母島まで足を延ばし、さらに硫黄島(いおうとう)の沖まで行き、海上から亡くなられた兵隊さんたちを慰霊したい。

36フィートだから定員は12人だ。ただ何泊かで遠出する時は、ベッドの数が限られているので3-5人がちょうど良い。今回はもう一人の学友のU君を加え、3人で安房の保田(ほた)漁港に行った。U君はヨット部ではないのだが、平家の子孫だけあって風をつかむセンスが良い。近頃めきめきとセーリングの腕を上げている。

保田は浜金谷の南、安房勝山の北にある風光明媚な漁港だ。浦賀水道を抜けて、三浦三崎よりかなり南に位置する。西は相模湾で富士山がくっきりと見える。南は太平洋だから海はエメラルド色に輝いている。地中海のカプリ島やベトナムのハロン湾の海の色とまったく同じだ。

普通は港に着いたらすぐに銭湯に駆け込み、そのあと居酒屋でビール・夕食を済ませて、ヨットに戻って寝るのが安上がりなのだが、今年の夏は異常に暑い。ヨットの中で熱中症で倒れたら笑われるぞ、とだれかが言って、今回は奮発して宿をとることにした。N君が以前に泊まったという保田の漁業組合が運営する民宿で、1泊2食付で1万円だ。

2ノットほどの追い潮に乗ったらしく、2時半頃に漁港のバースに横付けできた。平均6-7ノットの航海で、予定よりずいぶん早い。宿ですぐに風呂を浴びるが、夕食まではだいぶ時間がある。

菱川師宣(ひしかわ・もろのぶ)の生家が徒歩で数分の場所にありますよ、と宿の人が教えてくれた。明日の飲み物や氷を買う予定のスーパーの近くらしい。3人で歩いて行った。

菱川師宣記念館という美術館を目指して行ったのだが、月曜日は休館日とのことで閉まっている。目の前の小さなお寺の立派な梵鐘の前に、浮世絵師として成功した師宣が大金を寄進してこれを造ったと書いてある。その横に「見返り美人」の大きな銅像が建っている。













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