桜のこの時期、芭蕉を語るだけで西行を語らないのは、日本人には物足りない。
「一人花見」の時、私がもぞもぞと口ずさむ「山家集」の中から5首をご披露したい。
有名な歌ばかりだから、ご存知の方は多いと思う。
ーなにとなく春になりぬと聞く日より 心にかかるみ吉野の山
ー花見ればそのいわれとはなけれども 心のうちぞ苦しかりける
ー春風の花を散らすと見る夢は さめても胸のさわぐなりけり
ー願わくば花の下にて春死なん そのきさらぎの望月の頃
ー仏には桜の花をたてまつれ わがのちの世を人とぶらわば
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